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強靭な体のぶつかり合い。スクラムのポイント!

ラグビーといえばスクラムを想像する方も多いのではないでしょうか!
強靭な肉体の選手たちが、集団になってぶつかり合う。
ラグビーをもっと楽しめるようにスクラムのポイントを紹介します。

Ellis Web編集部

1.スクラムとは何か

画像:patrimonio designs ltd / Shutterstock.com

 スクラムとはノックオン、スローフォワード等の軽い反則が起こった時にゲームを再開するセットプレーの1つだ。試合中に軽い反則が起こる数は少なくない。そのため、スクラムが優位なチームは安定してアタックやディフェンスが可能になる。
 さらに、スクラムから重大な反則が起きればラグビーで重要とされる陣地を大きく獲得できたり、ペナルティーキックという得点にも繋がるため、近年とても重要とされている。
 以前は、プロップ(背番号1、3)はボールを持って走れなくても、スクラムが強ければ試合に当たり前に出られた。それ程スクラムは試合における重要なプレーなのだ。

2.実際にスクラムを見てみよう

画像:patrimonio designs ltd / Shutterstock.com

背番号順にスクラムでの役割を説明していくと、
1、2、3 → フォワードの先頭となり敵チームとぶつかる
6、4、5、7 → 4番5番は1列目(背番号1、2、3)の選手の間に顔を挟みお尻を押す。6番7番は1列目の選手の外からお尻を押す。
8 → 8番は4番5番のお尻の間に顔を挟み、ロックのお尻を押す。
となっている。スクラムは8vs8の相撲のようなもので、前の味方3人は、相手の3人をどう押して優位性を作るかに力を注ぎ、後ろ5人は、前の3人をしっかり支えて押すことができるかに注力する。そうして8対8でやりあう、漢と漢のぶつかり合いなのだ。

3. スクラムの中では何が起こっているのか。

画像:Paolo Bona / Shutterstock.com

 基本的にスクラムとは、最前線の1~3番が強い姿勢をとり、後ろの4~8番が重さを乗せて押していくものだ。8人の合計体重が重い方が勝つのではないか。そう思われる方もいるだろうが、実はスクラムは外から見ているほど単純なものではないのだ。
 どちらかのチームがスクラムで優位に押している。外から見ればジリジリと相手を動かしている、ただそれだけだ。力や重さの差で相手を押しているだけに見えるかもしれない。しかし、スクラムの争いは力や重さによって決まるものではなく、非常に細かい駆け引きがなされているのだ。
 そんな時にスクラムの中でどんなことが起きているか、1つ状況を例として紹介したい。
 まず、押しているチームの1番と2番が押されているチームの3番の首を締め上げて身動きを封じている。それをなんとかしようと、押されているチームの2番が相手の2番を胸と肩で抑えようと必死になっているが上手く行かない。そんな前線に後ろからの力がお互いにかかるが、前線の姿勢が崩れたチームは力が相手に伝わらず、ズルズルと後退してしまう。
 これは一例だが、あのぎゅうぎゅう詰めの中で、本当に様々なかけひき、攻防が繰り広げられているのだ。そう想像しながら見てみると、ただ固まって押し合いをしているように見えるスクラムも、興味深く見えてくるから面白い。

4. 日本のスクラムの実力は!?

かつては弱小だと言われ、身体の小ささから世界で戦える日は来ないと思われていた日本のスクラム。しかしながら、驚くことに2015年のワールドカップでは、かの名将エディー・ジョーンズが選手を鍛えに鍛えて、世界の強豪国たちのスクラムと互角に渡り合ったのだ。
 その後、日本は世界で最高峰のリーグであるスーパーラグビーに参入。苦戦はありながらも、試合によっては相手を上回るスクラムを組んでいたほどだ。多くのチームは脅威を感じて日本チームのスクラムを研究している。
 選手の身体の大きさは、世界基準では今でも小さい方だ。しかし、今やスクラムは無条件に不利だというプレーではなくなっているのだ。